『J2ドラフト会議』に参加してきたよ。その③
さて、三巡目までの流れは前回書いた通りです。私にとって、このJ2ドラフト最大の見せ場はジェイさんとの抽選→オナイウ指名までの流れでした。ここから先は、テンポアップして一気にいきますよ!
オナ一色のグルチャwww
4巡目
3巡目までは指名が重なれば抽選でしたが、ここからは早い者勝ち。4巡目は上図左上のジェイさんからスタートし、上段の左から右へ5人、次に下段の左から右へ5人。5巡目は逆に下段右下のとりさわさんから折り返していきます。つまり私は、偶数巡では7番目、奇数巡では4番目の指名ということになります。ここまでよろしいですか?
いざ始まってみると、とにかく皆さん、指名選手を決定するのが早い早い・・。「え、俺まだ次の選手決めかねてるよ?」って状態で、自分の番がどんどん迫ってきます。このドラフトで一番驚いたのは、四巡目以降のテンポのよさだったかもしれません。
私が四巡目で指名したのは熊谷アンドリュー選手。シシーニョを誘拐され(岩尾は諦めていたので)みゆきちも強奪されてしまい、そろそろ競合しそうな中盤の選手を確保しておきたいところでした。アンドリューが特に魅力的だったのは、このタイプとしてはサイズがある(181cm)ことと、いざとなればアンカーが出来ること。常軌を逸したサッカーに二年間も付き合わされて、心中お察しします。我が軍で思う存分暴れてくれい!
5巡目
折り返しとなる5巡目は、天才との呼び声高い小塚和季選手。ここは完全に私の趣味枠であり、獲得できてもっとも嬉しかった一人。山口時代からずーっと「こういう選手がチームに一人いると見てて楽しいだろうなあ」と羨ましかった選手です。やったぜ。アンドリューとこづこづの中盤とかワクワクするでしょ?お金払ってでも見たいでしょ?なお勝てるチームになるかは不明。
松本戦のロングスルーパスは何度見ても鳥肌もんだわ・・
6巡目
このドラフトで予想外だった流れの一つが「GK・CBの動きが早いこと」でした。ただし、GKは割り切って捨てポジションにしていて(特徴に違いはあれど、残った選手にそれほど大きな実力差は無いと考えていた)、後回しでもいいかと考えていました。CBはそうはいきません。ビルドアップを考えると両サイドには繋げるCBが欲しい。となると、真ん中にはラインコントロールやカバーリングに秀で、ディフェンスリーダーの役割を果たせる選手が必要でした。そこで目を付けたのが甲府の若きディフェンスリーダー、小出悠太選手。安心と信頼の市船ブランド。安心と信頼の明治ブランド。これで曺貴裁の薫陶を受けていれば、J2期待の若手プレーヤーとしては完璧なキャリアでした。惜しい!
7巡目
アンドリュー・小塚と欲望の赴くままに連続指名をした私は、ふと我に返ります。このままでは誰が中盤のバランスをとるのだ・・と。このあたりがドラフトに参加してみると面白いところで、好きなタイプの選手を揃えたくなる自分と、チームとしての機能性を優先させる自分との葛藤がちょくちょくあります。たとえばこの7巡目では、私が指名する段階ではまだ庄司もレドミも残っていました。しかしここはグッと堪えてバランサーの藤田息吹選手。結果的にJ2優勝を果たす事になる松本山雅のダイナモです。バランスを見ながら攻守両面に顔を出してもらうにはピッタリの選手でしょう。これでアンドリューの攻撃参加は安心。藤田選手はちょっと心配。
高崎選手それ以上はおやめください
8巡目
いよいよ8巡目。残っているポジションはGK、右CB、右WB、CFの4つです。このうち右WBとGKに関しては後回しでいいと考えました。なぜなら徳島の選手を指名するつもりでいたから。
オナイケーーーーーーーの相棒にはドゥドゥ選手を選択しました。何と言ってもアウェイで決められたゴールが鮮烈でした。FWがなかなか火を噴かない徳島に対して、ドゥドゥ・森本の2トップは羨ましいなあと感じたのを強く覚えています。ドゥドゥ選手はパスを引き出す動きもタメを作ることも出来るし、相手の撤退守備をこじ開けるミドルもある。稀にスポンサー看板をこじ開けることもありますが。
9巡目
残るは3ポジション。ここで、今季チームで最も成長した選手の一人でもあろう梶川裕嗣選手を指名。 そりゃあ確かに、高木や上福元には見劣りするかもしれないが梶川だって足下の技術悪くないんだぜ?シュートストップも反応が早い部類だと思うし、ハイボールの処理も上達してるぜ?結果的にこれが徳島から唯一の選出となりました。今年一年ありがとう。お疲れさまでした。
梶川裕嗣 セーブ集 2018 9~37節 | 徳島ヴォルティス | Yuji Kajikawa
10巡目
いよいよラス2!実は、保険のために残しておいた徳島枠をここで連続で使う予定でした。候補選手は広瀬陸斗。ところが自作のリストをよくよく見てみると、同じ右WBに横浜FCの北爪健吾選手が残っていることに気づきます。これは悩んだ。泉澤とのバランス、そして思い入れを優先するなら広瀬だが、今季の北爪の勢いは捨てがたい・・。。ということで最終的には、現在のコンディションを優先して北爪を選ぶことにしました。この順位で「旬」の選手を確保できたのは大きいと思っています。左の泉澤で押し込み、逆サイドは低い位置から北爪がスピードに乗って出ていくイメージ。サイドアタックは完璧や!
北爪健吾 プレー集 2018 1~31節 | 横浜FC | Kengo Kitazume
11巡目
オーラス。私が残していたのは右CBでした。しかも繋げる選手希望。ここも好みとリストの順番からいけば原輝綺選手を指名する予定でした。徳島との縁もある。いやまあ正確に言えば、縁がありそうで無かったんだけど。ただし原選手も最近あまり試合に絡めてなかったんですよね。なぜだ。ウチとやった時はあんなにギラギラしてたのに。ということで急遽路線を変更し、柏から福岡へ育成型期限付き移籍中の古賀太陽選手にしました。レイソル仕込みのビルドアップ力。右利きだけど左足も使えて両SBが遜色なくこなせるとか魅力的すぎる。将来川崎あたりに売れそう。これでビルドアップも完璧や!
以上で私が指名した11選手の簡単な紹介と狙いになります。長々とお付き合いいただきありがとうございました。想像を超えて楽しい時間だったので、振り返りにもついつい熱が入ってしまいました。
なお、参加者の回顧録をまとめた記事を、運営のTDKさんが公開してくれています。こちらの記事では好みのチームへの投票も受け付けていますので、是非皆さまもお気に入りのチームに投票してください。宜しくお願いします!
投票フォームへはこちらからもどうぞ。
最後に改めて、参加者の皆さん、運営に携わってくださったTDKさん、せこさん、シライさん、そしてハッシュタグ等で一緒に盛り上げてくれた皆さまに、心から感謝申し上げます。最高に楽しい時間でした。また来年も、是非やりましょう。
『J2ドラフト会議』に参加してきたよ。その②
改めまして、みなさまこんばんは。さて、『J2ドラフト会議』なるものの開催が決まってからの苦悩は、前回書いた通りでございます。今回はその続きをば。
「岩尾と泉澤の二択で死ぬほど悩んでいた」私ですが、最終的に泉澤を選択したのには主に3つの理由がありました。
①「同一チームから三人以上の指名は出来ない」というルールの存在
多くの参加者を悩ませたであろう、この縛り。つまり私が1巡目で岩尾を指名し仮に引き当ててしまえば、徳島の選手はあと1人しか指名できない。特定のチームを応援することはつまり、そのチーム、選手のことを誰よりもよく見ているわけです。もし、自分の希望する選手が上位で思うように獲得出来なかった場合、2枠は保険として残しておきたい。今回であれば負傷中の広瀬陸斗などは、本来の力からすれば非常にオイシイ順位で指名できる可能性があると考えていました。アンカーならシシーニョも出来る。梶川も頑張ってくれたし、表原やバラルも捨てがたい。これがまず1つ目の理由。
②あるヴェルディサポさんとのやり取り
徳島戦での泉澤は確かに強烈だった。でも、毎試合あのようなパフォーマンスなのか?ウチとの試合は特別良かっただけじゃないのか?よし、餅は餅屋、ヴェルディのことはヴェルディサポさんだ!
ほら見んかいーー!!ワイの見立ては正しかったやろがい!!
私がもっとも信頼するヴェルディサポであるちなっぷ (@chinupverdy29) さんのお墨付き。この時点でほぼ答えが出つつありました。
③リカ将のダメ押し
「さいどのきょうかがか(以下略
こうしてJ2ドラフト会議の二日ほど前には、泉澤を1位で指名することを決めていました。ただし、2位以下の優先順位は明確に決めていたわけではなく、他の参加者さまの動向を見て決断しようと考えていました。他の方の回顧録を読んでいると、この自分の考えは甘かったかなと思っています。詳しくは後述しますが。
本番開始・1巡目
さて、時は流れ11/14の21:00。運営から各参加者の1位指名が公表されました。ちなみに、1~3巡目までは各々が個別DMで運営者さんに指名選手を伝える形。他の参加者が誰を指名したかは、一斉発表があるまで私も知りません。重複した場合は抽選が行われることになっていました。
なんやねんこれ
まさかの岩尾ゼロ。ジェイさんの前貴之、TanaLifeさんのカウエあたりも意外でしたが、最大のサプライズは、とめさんの高木駿。高木の指名に対しては、上位指名を予定していた他の参加者から悔やしがる声があがりました。
してやったりのとめさんお見事。私は狙い通りにサイドアタッカーをゲット。だがこの段階で、岩尾もそうだし、三幸も残っている。2巡目は結構迷いました。当然一巡目で消えると想定していた(おそらく他の参加者さんも同様でしょう)岩尾が残っている。一方で「戦術兵器」泉澤を最大限に生かすためにも、彼を後方支援し、クリーンな球出しができるCBが欲しい。
2巡目
岩尾単独・・
シシーニョがここで消えたのも少し意外(もう1巡残ってたら、3巡目でシシーニョもありだなと考えていた)。やはりあの二人は、他クラブのサポさんからも評価が高いんですね。福森選手に期待するのは、泉澤を生かすことも勿論ですが、左サイドで攻撃が行き詰ったとき、対角のロングボールで逆サイドのアイソレーションを作り出してほしい。この役割に関してはJ2で彼の右に出る選手はいないと見込んで指名させていただきました。
(波乱の)3巡目
さて2巡目までで左サイドは埋まりました。そろそろチームの背骨となるセンターラインを埋めていきたいところ。特にDMFのポジションは、いくら人材が豊富とはいえカウエ、岩尾、シシーニョとこの段階で実力者3名が消えています。ふむふむ、まだ彼が残っているではないか・・
ノオオオオオ
2巡目で岩尾を単独指名したジェイさんが、なんと両獲りを目論んできました。ジェイさん分かってる?清原ファーストにしてペタジーニにレフト守らせようとしてるようなもんやで?
当方、ジェイさんのナベツネ経営をこれ以上傍観するわけにはいきません。みゆきち君、青緑をオレンジにしてでも君が欲しい(意味不明)
・・・・しかしジェイさんのレノファ愛と札束攻勢、そして厳正なる抽選の結果の前に我が軍はあっけなく敗走。プランの見直しを迫られます。センターライン、センターラインっと。。
うおおおおおおオナイケーーーーイケオナーーーーオナキターーーーキタオナーーーーオナ!オナ!オナーーーーーーーーー!!
その③へつづく・・
『J2ドラフト会議』に参加してきたよ。その①
みなさまご無沙汰しております。ヴォルティスのレビューそっちのけで「J2ドラフト会議」なるイベントに現を抜かしておりましたC&Dです。
さて、全てのことの始まりは、まだ暖かさの残っていた10月下旬に遡ります。Twitter上で『プレミアリーグドラフト会議』なるものが開催されているのを目にしたワタシ。次の瞬間「こんなん面白いに決まってるやん!J2版も開催したら絶対盛り上がるで!」と思わず心の中で叫んでいる自分がいました。
J2ドラフト会議とかめちょめちょ盛り上がりそうだけどなー
— C&D (@kondocharai) 2018年10月29日
あ、心の叫びが文字起こしされてましたわ…
ありがたいことに、せこ(@seko_gunners)さんやTDK (@yuugooner)さんが「是非やりましょう!」と企画を進めてくださり「我こそは!」と鼻息荒く反ソ連メンバーが集結。内ゲバの恨み辛みは一旦棚上げし、各々がメンバー集めに奔走します。立候補された方も含めて精鋭(マニアとも言う)10名が集結。さらに運営サイドには シライ(@gameyuuki_)さんという、イバも顔負けの反則助っ人が加わり「運営サイドがめっちょ強化されていく・・」「こんなイベントに無料で参加させてもらっていいのか・・」と参加者から恐れ戦く声が上がるなか、開催へ向け時計の針は進んでいくのでした。
かくして、気づけば傍観者から参加者へと立場が変わることになりました。参加者である以上、自分なりのこだわりを集めたチームを作ることが、イベントをより楽しむため、そして他の参加者の方や運営してくださる方へのマナーでもありましょう。選手名鑑と「スポーツナビ」様のデータを参考に選手をリストアップ。重視したのは「出場試合数」「直近の活躍」「自分の記憶(イメージ)」の3点でした。
こうしてリストを作ってみると幾つか気がついたことがあります(他の参加者さんがブログで言及されていたこととも重なりますが)。
①サイドアタッカーの不足
②CF・STは人材豊富
③コンダクタータイプも頭数はいる
④繋げるCBは貴重
このあたりがリストとにらめっこしてみた印象でした。ぬう。特に小野瀬・古橋が相次いで巣立ってしまった現在のJ2において、違いを生み出せるサイドアタッカーは本当に貴重です。ヴェルディが泉澤、徳島が表原と、スペイン人監督率いる2チームが、出番に恵まれていなかったサイドアタッカーをJ1から引っ張ってきたのも納得。
逆にセンターラインに関しては、少なくとも中盤から前の人数は揃っているなという印象でした。仮に10人が2名ずつ指名しても、指名に困ることはまず無いだろうと。この辺は日本人が好むプレースタイルにも関係しているのかもしれません。ほら、吸い付くようなトラップが出来て、センスを感じさせるようなエロいパスが出せる選手、みんな好きじゃん。俺は好きだ。CFに関しても上位から下位まで満遍なく、一定以上のレベルの選手が分散しています。こちらも後回しでも何とかなりそうだ・・。
こうして私の頭(そして何年かぶりに開いた大学ノート)にあるデータの中から、1位指名の候補が徐々に絞られていきます。ただ、最後の決断がどうしてもつかずにいました。1位は二択。我が軍のカピタンであり、誰もが認めるJ2屈指の実力者岩尾憲(MF・徳島)か、直接対決で鮮烈な活躍をされたサイドアタッカー泉澤仁(MF・東京V)か。
共にスペイン人監督の下でポジショナルプレーを習得している。徳島での貢献に敬意を表すなら岩尾だが、泉澤には希少価値がある。岩尾は少なくとも2~3チームが競合するだろう。他の参加者も「サイドアタッカーが少ない」ということには気づいており、泉澤も確実に上位で消えるだろう・・。
いつでも探しているよ どっかにドラ1の答えを
めざまし占い おは朝星占い
こんなとこにあるはずもないのに
悩みの尽きないワタシは、ある人物に相談することにしたのです・・(つづく)
2018明治安田生命J2リーグ第38節 東京ヴェルディvs徳島ヴォルティス ~因縁の相手に突きつけられた現実~
東京Vサブ・GK柴崎、DF田村、MF李、渡辺、梶川、FWドウグラス・ヴィエイラ、林
徳島サブ・GK松澤、DF藤原広、大屋、MF内田裕、藤原志、FW佐藤、ウタカ
東京Vvs徳島の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2018年10月21日):Jリーグ.jp
スペイン人の名将・ロティーナの下、今年も安定した戦いを続けるヴェルディ。失点36は松本に次いでリーグ二番目の数字。Wアンザイを引き抜かれた影響で苦しんでいた時期もあったが、泉澤、レアンドロと夏のマーケットで的確な補強を行った。順位は7位だが、4位の福岡とも勝点差はわずか1であり、十分に昇格プレーオフ進出が狙える状況。レアンドロは移籍後初スタメンとなる。
まさかの三連敗を喫した徳島。この間の停滞で4~7位グループとは勝点差を9も離されてしまった。厳しすぎる状況ではあるが、一縷の望みを繋ぐためには勝点3がマストな試合。杉本太、バラル、石井とスタメンを三名入れ替え。昨年の最終節で屈辱を味わったスタジアムで、チームとしての意地と成長を見せたい試合でもあった。
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2018明治安田生命J2リーグ第32節 徳島ヴォルティスvs栃木SC ~相手を見てサッカーをするということ~
徳島サブ・GK吉丸、DFキム、MFシシーニョ、狩野、内田裕、藤原志、FW杉本太
栃木サブ・GK石川、DF菅、MF西澤、二川、西谷優、端山、FWアレックス
徳島vs栃木の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2018年9月8日):Jリーグ.jp
徳島ヴォルティスは、快勝した讃岐戦(A)からスタメンを二名変更。負傷離脱の広瀬に替わって杉本竜が入り、表原が右WB、杉本竜は左WBへ。またシシーニョ→ウタカの変更で、ウタカとバラルの2トップ、前川は中盤三枚の左でスタート。
今季から戦いの場を再びJ2へと移した栃木SCは、ここまで13位。特に後半戦となる22節以降は6勝3分1敗と好調。前節、岡山に敗れるまで約二ヶ月のあいだ黒星が無かった。この二ヶ月間、9試合中7試合がクリーンシートという派手さは無いが手堅く勝点を積み上げてきたチームである。
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